書籍 | 光学全般
商品コード:
9784902312294
入門 まるわかり非線形光学
販売価格(税込):
3,520
円
ポイント:
35
Pt
黒澤宏
A5判 328頁
2008/5/30
非線形光学をやさしく解説
オプトロニクス社
概要
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刊行趣旨
レーザーの発振波長は、波長の全範囲にわたって存在しているわけではない。飛び飛びの波長しか存在していないのがレーザーの特徴であり欠点でもある。この欠点を補う切り札とも言えるのが、非線形光学であり、本書ではこの非線形光学について14章にわけ出来る限り平易に解説を行っている。
読者対象
レーザー関連技術業務従事者、レーザーの基礎をみっちり勉強したい方、再度レーザーの勉強を始めてみたい方
著者紹介
昭和21年3月生まれ。工学博士・宮崎大学名誉教授。真空紫外光、超短パルスレーザー、シンクロトロン放射光などの光の応用を幅広く研究。
目次
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※PDFファイル 約 7.4 MB
第1章 非線形光学事始め
1. はじめに
2. レーザー光の性質
3. 非線形光学とは
4. 物質と光
5. 電子の非線形振動
6. 分極と光の発生
7. 二次非線形光学効果
7.1 第二高調波発生(Second Harmonic Generation)
7.2 和周波発生(Sum Frequency Generation)と
差周波発生(Difference Frequency Generation)
7.3 光パラメトリック発振
8. 三次非線形光学効果
8.1 第三高調波発生
8.2 強度依存屈折率
8.3 四波混合
9. おわりに
第2章 数式で理解する非線形光学
1. はじめに
2. 電子と電界,磁界
3. 電磁波の発生
4. 位相整合条件
5. 和周波発生(SFG)にみる非線形波動
6. 第二高調波発生
7. 偏光と複屈折
8. 位相整合の取り方
9. おわりに
第3章 非線形光学結晶を理解するための結晶学
1. はじめに
2. 二次非線形光学定数
3. 単結晶
3.1 結晶の対称性
3.2 結晶格子
3.3 結晶の方位と結晶面
4. 結晶系と結晶点群のまとめ
5. 対称中心を持つ結晶の非線形光学効果
6. 対称性と非線形光学効果
7. 複屈折と疑似位相整合
7.1 複屈折
7.2 疑似位相整合(Quasi-Phase Matching)
8. おわりに
第4章 非線形光学結晶いろいろ
1. はじめに
2. 非線形光学結晶
2.1 水晶
2.2 KDP(2水素リン酸カリウム)
2.3 ボレート(ホウ酸塩)系
2.4 ニオブ酸,タンタル酸系
2.5 KTP系
2.6 赤外波長域用
3. 結晶成長法
3.1 溶液成長法
3.2 融液成長法
4. 第二高調波発生
4.1 変換効率
4.2 非線形光学結晶の使い方,選び方
5. 二次非線形光学定数の測定
6. 擬似位相整合構造作製技術
7. まとめ
第5章 レーザー光を制御する技術(電気光学効果の巻)
1. はじめに
2. 波長板
3. ポッケルス・セル
4. カー効果
5. 光変調素子
6. まとめ
[Column1]波の基本形式
第6章 屈折光学素子と非線形光学
1. はじめに
2. レンズと屈折
3. 光強度依存屈折率
4. 自己集束
5. おわりに
[Column2]プリズムと虹
第7章 反射鏡と位相共役鏡
1. はじめに
2. 反射の法則
3. 位相共役波の性質
4. 位相共役波の発生
5. おわりに
[Column3]「Fナンバー」
第8章 誘導光散乱と位相共益波発生
1. はじめに
2. 光散乱とは?
3. 誘導ブリルアン散乱とは?
4. 誘導ブリルアン散乱(SBS)増幅器
5. SBS発生器と位相共役鏡
6. 音響光学素子
7. おわりに
第9章 誘導ラマン散乱:波長変換とガス分析への応用
1. はじめに
2. ラマン散乱
3. 誘導ラマン散乱
4. コヒーレント反ストークスラマン分光
(CARS: Coherent Anti-Stokes Raman Spectroscopy)
5. おわりに
[Column4]デシベル単位について
第10章 フォトリフラクティブ効果とその応用
1. はじめに
2. 半導体結晶の電子構造
3. フォトリフラクティブ効果
4. 応用
4.1 二光波混合(光による光増幅)
4.2 四光波混合(位相共役鏡)
5. おわりに
第11章 非パラメトリック非線形光学過程
―可飽和吸収と二光子吸収―
1. はじめに
2. コンピューターと論理回路
3. パラメトリック過程と非パラメトリック過程
4. 可飽和吸収
5. 光双安定スイッチ
6. おわりに
[Column5]開口数(NA)
第12章 磁気と光の関係
1. はじめに
2. 電流と磁界(磁界,磁束密度,磁化)
3. 磁性体について
4. 磁気と光学(ファラデー効果とコットンムートン効果)
5.非線形磁気光学効果
6. おわりに
第13章 光ファイバーにおける非線形光学
1. はじめに
2. 平行平板導波路
3. 光ファイバー
4. 光ファイバーにおける群速度分散と自己位相変調
5. 光パルス(時間パルス幅とスペクトル幅)
6. パルス伝搬と光ソリトン
7. パルス圧縮
8. おわりに
第14章 イメージングにおける非線形光学
1. はじめに
2. 顕微鏡について
3. レーザーと顕微鏡
4. 近接場光学顕微鏡
5. テラヘルツ波イメージング
6. おわりに
[Column6]分解能(解像度)