書籍 | 光通信
商品コード:
9784902312065
FTTH施工技術
販売価格(税込):
5,500
円
ポイント:
55
Pt
菊池拓男、西澤紘一 著
NPO高度情報通信推進協議会 監修
B5判 約280頁
2004/7/6
光ファイバ施工工事に関わる作業のバイブル書
オプトロニクス社
刊行趣旨
光ファイバの原理や応用に関しては数多くの書籍が刊行されているが、実際に光ファイバを扱う上で必要なコネクタ接続や施工技術、現場での測定評価技術に関するものについては極めて少なかった。本書ではこの点に留意し取り纏められた作業現場で真に役立つ解説書である。
読者対象
光ファイバ施工の現場の技術者はもちろん、監督者、工事関係者、さらに光ファイバを扱う学生や研修生
著者紹介
高度情報通信推進協議会は、広く社会に対して、高度情報通信技術及び応用の開発・普及・啓蒙・人材育成を図り、同技術の活性化及び推進に寄与し、国民生活に貢献することを目的とした活動を行っている。
目次
第1章 光ファイバ通信の概要
光ファイバ通信とは
光ファイバ通信の歴史
光ファイバ通信の特徴
・光ファイバ通信のメリット
・光ファイバ通信のデメリット
システム構成
光送信機(Optical transmitter)
・光源
光ファイバ(Optical Fiber)
光受信機(Optical receiver)
・特性パラメータ
光アクセスネットワーク
アクセスネットワークの形態
・公衆通信
・CATV
・LAN
・FTTx方式
FTTx方式
・FTTB方式
・FTTC方式
・FTTH方式
・FTTD方式
FTTxトポロジ
・シングルスター
(SS: Single Star)方式
・アクティブダブルスター
(ADS:Active Double Star)方式
・パッシブダブルスター
(PDS:Passive Double Star)方式
FTTHを支えるWDM技術
多重化方式
・時間多重
(TDM:Time Division Multiplexing)
・空間多重
(SDM:Space Division Multiplexing)
・波長多重
(WDM:Wavelength Division Multiplexing)
WDM通信方式の特徴
WDM通信の仕組み
光ファイバ通信の適用分野
第2章 光ファイバの基礎
光の基本性質
光とは
光の三法則
光の伝搬のしくみ
光ファイバの構造
光の伝搬のしくみ
開口数
第3章 光ファイバの分類とその特性
光ファイバの分類法
使用材料による分類
伝搬モードによる分類
マルチモード光ファイバ
シングルモード光ファイバ
マルチモード光ファイバの構造
ステップインデックス型
・SI型のモード分散
グレーデッドインデックス型
シングルモード光ファイバの構造
標準シングルモード光ファイバ
分散シフト光ファイバ
プラスチック光ファイバ
光ファイバの基本パラメータ
・コア径(core diameter)
・モードフィールド経
(MFD: Mode Filed Diameter)
・外径(cladding surface diameter)
・比屈折率差
・開口数(NA:numerical aperture)
・カットオフ波長(cutoff wavelength)
・伝送帯域
光ファイバの光損失
光ファイバの損失の要因
・レイリー散乱損失
・吸収損失
・構造不均一による損失
・マイクロベンディングロス
・曲げによる損失
・接続損失
光ファイバの分散
・モード分散
・波長分散
光ファイバの製造法
MCVD法
OVD法
VAD法
線引き工程
光ファイバの形態
光ファイバ素線
光ファイバ心線
・0.9mm(ナイロン)心線
・0.25mm(UV)心線
テープ心線
光ファイバコード
光ケーブル
光ケーブルの分類
基本構造による分類
・層撚り型
・ユニット型
・テープスロット型
・コード集合型
・SZ型
布設環境対応による分類
・PE(Polyethylene)シース
・LAP(Laminated Aluminum Polyethylene)
シース
・PVC(Polyvinylchloride)シース
・ノンメタリックシース
・難燃性シース
布設工法による分類
・ドロップケーブル
・インドアケーブル
・丸型ケーブル
・自己支持型(架空布設型)ケーブル
・直接埋設型ケーブル
・MAZE型(波付鋼管外装型)
・WAZE型(鉄線外装型)
第4章 デバイス
光部品
マイクロレンズ
光フィルタ
アイソレータ
サーキュレータ
光スイッチ
光ファイバ型光部品
導波路型光部品
第5章 光ファイバ心線の前処理
光ファイバ心線の前処理
外皮除去
被覆除去
単心線(0.25/0.9mm)の場合
テープ心線の場合
・光ファイバホルダへの心線のセット
光ファイバの清掃
切断
光ファイバの前処理に必要な工具等
光ファイバの前処理作業手順
(0.25mmUV心線の場合)
光ファイバの前処理作業手順
(0.9mmナイロン心線の場合)
光ファイバの前処理作業手順
(テープ心線の場合)
光ファイバの切断作業手順
第6章 融着接続技術
光ファイバの接続法
融着接続の適用箇所
融着機の概要
融着機の構造
融着接続の原理
融着接続の流れ
単心融着機の仕組み(コア調心法)
・コアの軸ずれによる接続損失値
多心融着機の仕組み(外径調心法)
融着接続の手順
融着不良の原因と対策
融着接続に必要な工具等
融着接続作業手順
第7章 余長処理技術
余長処理の方法
メカニカルクロージャ
光ケーブルの接続法
メカニカルクロージャ構造
・収納トレイ
光クロージャの種類
・中間後分岐型クロージャー
・地中用クロージャ
・架空用クロージャ
成端箱
成端箱の種類
成端箱による余長処理手順
成端処理法
ドロップクロージャ組立
組立手順
光ローゼットの組立て
光ローゼットによる余長処理の流れ
第8章 メカニカルスプライス接続技術
メカニカルスプライス接続法
メカニカルスプライス接続工具
メカニカルスプライスの種類
メカニカルスプライス接続の特徴
メカニカルスプライス接続の適用箇所
メカニカルスプライス接続の原理
接続手順
メカニカルスプライス接続に必要な工具等
メカニカルスプライス接続作業手順
第9章 光コネクタ接続技術
光コネクタ接続法
光コネクタ接続の適応箇所
光コネクタに求められる特性
光コネクタの種類
石英光ファイバ用コネクタ
・FCコネクタ
・SCコネクタ
・MTコネクタ
・STコネクタ
・MT-RJコネクタ
・SFFコネクタ
プラスチック光ファイバ用コネクタ
・SMAコネクタ
・F05コネクタ
・F07コネクタ
・PNコネクタ
端面の研磨方式
・フラット研磨
・PC研磨
・斜め研磨
光コネクタによる終端法
ピグテール光ファイバを用いた終端法
現場コネクタ組立による終端法
・現場コネクタ組立の方法
石英光ファイバコネクタ部品組立・加工
部品組立手順
端面研磨法
メカニカルスプライス法による
現場組立光コネクタ
メカニカルスプライス法による
現場組立光コネクタの原理
組立手順
研磨面の検査法
目視検査
3次元形状測定
反射減衰量測定
プラスチック光ファイバコネクタ
の組立・加工
プラスチック光ファイバ用
コネクタの加工手順
光コネクタの取扱法
光コネクタ取り扱い上の注意点
光コネクタの清掃法
コネクタ組立に必要な機器・工具等
現場組立SCコネクタ
組立作業手順(被覆径φ3mm)
端面研磨に必要な機器・工具等
現場SCコネクタ組立に必要な工具等
現場組立SCコネクタ作業手順
第10章 光損失と測定技術
光損失の定義
施工時に生じる光損失と対策
光接続損失
・機械的なミスアライメントによる損失
・構造パラメータのミスマッチによる損失
フレネル反射による損失
過度の曲げによる損失
光損失測定法
カットバック法
・光損失の測定
・接続損失の測定
挿入損失法
OTDR法
ビットエラーレート測定
光線路の測定・試験
光線路測定の種類
測定・試験手順
光配線フィールド試験法
光損失測定
・1ジャンパ法(MethodA)
・2ジャンパ法(MethodB)
・3ジャンパ法(MethodC)
1ジャンパ試験法
(ANSI/TIA/EIA-526-7Method1)
測定器の種類
測定・試験データの管理
レーザの安全基準
第11章 光ロステストセットによる測定技術
光ロステストセットの概要
主な機能
測定法
光損失測定
漏洩光の検出
反射率の測定
導通試験
光損失・光反射率測定に
必要な工具等
相対値測定作業手順
反射率の測定作業手順
第12章 OTDR法による測定技術
OTDRの概要
OTDRの構成
OTDR法の原理
OTDR法による測定波形
距離の測定原理
接続損失の測定原理
・直線近似法
反射減衰量の測定原理
測定パラメータ
・測定波長
・距離
・群屈折率
(IOR: Index Of Reflection)
・ダイナミックレンジ
・デッドゾーン
・パルス幅
・閾値
・平均化処理
OTDRによる測定の手順
測定の流れ
OTDRを用いた各種測定
接続損失の測定(融着接続)
接続損失の測定(コネクタ接続)
伝送損失測定
反射減衰量測定
試験報告書の作成
OTDRエミュレーションソフトウェア
報告書作成ソフトウェア
OTDR法測定における注意事項
・光コネクタの交換と清掃
・ゴースト波形
・レーザ光の取り扱い
OTDRによる測定作業手順
第13章 FTTH施工技術
FTTH施工技術の適用範囲
光線路設計
光線路方式
・配線方式
屋外光線路設計
屋外光線路設計の流れ
ルート調査
・法的規制の確認
ルート設計
・ケーブルピース長の算出
接続点位置及び接続法の決定
張力設計
・許容牽引張力
・許容曲げ半径
地下区間の張力計算法
・直線区間
・垂直区間
・屈曲区間
・曲線区間
架空区間の張力計算法
・丸形ケーブルの場合
・自己支持型ケーブルの場合
敷設工法
・牽引法の種類
・後分岐工法
・空気圧送
架空・地下配線
作業手順
必要機材及び工具
光ケーブルの敷設
光ケーブルの許容伸び率の
弛度
屋内光線路設計
構内配線区間
水平配線システム
・水平配線システムでの使用ケーブル
・水平配線距離
・水平配線経路
水平配線施工
・水平配線施工の手順
・成端作業
・水平配線での注意事項
バックボーン配線システム
・バックボーン配線システムでの
使用ケーブル
・バックボーン配線距離
・バックボーン配線経路
バックボーン光配線
・バックボーン配線施工の手順
・バックボーン光配線施工の
注意事項
・成端作業
FTTH施工技術
宅内配線技術
集合住宅のブロードバンド方式
・VDSL方式
・FTTB+イーサネット方式
・専用線方式
・FTTR方式
新築戸建光隠蔽配線
Telecommunication Outlet
配線作業
光伝送損失設計
光伝送路損失設計
・光伝送路許容損失算出
・光線路損失算出
宅内作業の基本
4C施工者
・服装
・会話
・挨拶
・作業環境・掃除
・対応・説明
・Communication and Consulting
光ファイバ施工技術のポイント
・接続
・光ファイバの前処理
・測定
・一般事項
宅内光配線に必要な工具等
牽引端処理作業手順
宅内配線用光ケーブルの
入線作業手順(TO?引込口間)
光コンセントの取付作業手順